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ちくま学芸文庫絶版目録
復刊が待たれる絶版・品切れ「ちくま学芸文庫」のリスト。ちくま学芸文庫解説目録を補完。
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定価:998円(税込)
整理番号:モ-4-1
刊行日: 1999/08/10
ページ数:272

この本の内容

「私」ならざる「自己」とは何か。何物をも創出しない創出とは、私やわれわれよりも古い約束とは、別なる時間の見方とは、亜=譬喩とは、中性的であることとは、神なしの神学とは何か。現象学的思考の最先端に立って問い続けるデリダが、『プシュケ』において到達した地点は、不思議にも道元の『正法眼蔵』の立つ地点とぴたりと重なった。750年の時空を超えた、希有にして必然の出会い。ひとたび唱和しはじめた両者のエクリチュールは、もはや語り止むことがない。デリダ自身が読むことを渇望した驚くべき論考。
 

この本の目次

1 「問い」と「答え」
2 「鏡」と「プシュケ」
3 「現存在」と「吾我」
4 「自己」と「他己」
5 「原=時間」と「親曾」
6 「否定」と「不道」
7 「神秘」と「直観」
8 「沈黙」と「説法」
9 「歴劫」と「場所」
10 「祈り」と「回向」

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定価:1,365円(税込) 
整理番号:イ-18-1
刊行日: 1999/08/10
ページ数:352

この本の内容

幕末期に数々の実験を重ね写真術を築き上げた横山松三郎、全財産を投げ打ち「写真大尽」の名をほしいままにした鹿嶋清兵衛、日清戦争を追いかけ撮影した津和野の伯爵亀井慈明、グアテマラに生きた日本人写真師屋須弘平、詩人の萩原朔太郎が愛したステレオ写真、写真にリアリズムを追求した天才・安井仲治など、日本写真史をフィールドワークし、カメラという装置と映像の驚きと輝きに魅せられた軌跡をたどる異色の日本写真史。図版190点掲載。
 

この本の目次

第1部 幕末・明治(日本写真史のダ・ヴィンチ―横山松三郎
「はだか」写真の黎明期
写真館草創記―冨重利平・冨重徳次
“写真大尽”といわれた男―鹿嶋清兵衛 ほか)
第2部 大正(グアテマラに生きた写真家―屋須弘平
シベリア出兵写真の現実
偉大なる“写真文化人”―野島康三
郷愁の原風景―萩原朔太郎 ほか)
第3部 昭和(ヒマラヤ撮影に挑んだ男―長谷川伝次郎
日本最初の商業写真スタジオ―鈴木八郎・金丸重嶺
写真クラブ黄金時代―植田正治
天才・仲治と山根曲馬団―安井仲治 ほか)


定価:1,575円(税込)
整理番号:モ-3-2
刊行日: 1999/07/08
ページ数:592

この本の内容

近代日本の宿命、西欧との交わりのなかで、その思想・文化の単なる知的理解ではなく、自己の内面から西欧を血肉化し、それに対応した日本認識を自らの命題とし、日々の生活を通して西欧という現実に食い入りながら思想経験にまで高めた森有正。この前人未踏の、きびしく逞しい、豊かな展望を内に含んだ精神的営為の真髄を全5巻に集大成。第2巻は、著者滞仏8年目の1958年から67年にかけての思索と研究の日々の記録、『城門のかたわらにて』『砂漠に向かって』の2作品と1959年から60年までの日記を収録。
 

この本の目次

城門のかたわらにて
砂漠に向かって
日記(1959年3月15日〜1960年11月20日)
 


定価:1,260円(税込)
整理番号:イ-14-3
刊行日: 1999/07/08
判型:文庫判
ページ数:432

この本の内容

むかしむかしあるところに…ほんの数十年前まで、昔話は、幼な子が人生の最初に楽しんで聞く文芸だった。神々が人界をめぐり、鶴女房が飛来し、海底の都にみちびかれる語りの世界。無数の語り手と聞き手とが共同でつくりあげたさまざまなお話は、いく世代にもわたって口伝えで生きつづけ、ゆたかで奥深い口承文芸の宇宙を築いてきた。その一千を超えるタイプのなかから、下巻には「猿蟹合戦」「かちかち山」などの「動物昔話」29話、「笑い話」123話、「形式話」7話を収録。いまや失われようとしている日本の昔話の集大成。
 

この本の目次

2 動物昔話(ほととぎすと兄弟
かえる不孝
水乞い鳥
蚕と娘
ふくろう紺屋 ほか)
3 笑い話(婆の鳥食い
餅は阿弥陀さま
菓子は毒
魚は剃刀 ほか)
4 形式話(落ちる木の実
天からふんどし
爺はじっと
はなし話
むかしはむかっと ほか)


定価:1,365円(税込)
整理番号:イ-14-2
刊行日: 1999/07/08
判型:文庫判
ページ数:480

この本の内容

むかしむかしあるところに…ほんの数十年前まで、昔話は、幼な子が人生の最初に楽しんで聞く文芸だった。神々が人界をめぐり、鶴女房が飛来し、海底の都にみちびかれる語りの世界。無数の語り手と聞き手とが共同でつくりあげたさまざまなお話は、いく世代にもわたって口伝えで生きつづけ、ゆたかで奥深い口承文芸の宇宙を築いてきた。その一千を超えるタイプのなかから、上巻には「こぶ取り爺」「浦島太郎」「舌切り雀」「桃太郎」など、おなじみの「むかしがたり」(完形昔話)103篇を収録。いまや失われようとしている日本の昔話の集大成。
 

この本の目次

1 むかしがたり(人の始まり
弘法様の麦盗み
年定め
大みそかの客
大みそかの火
跡隠しの雪
もの食う魚
人魚のごちそう
鬼婆さの仲人
笠地蔵
こぶ取り爺
山の神とあんにゃ ほか)


定価:1,575円(税込)
整理番号:カ-14-1
刊行日: 1999/07/08
ページ数:512

この本の内容

「日本の宗教史・神道史理解に新たな視座を持ち込み、意識変容や異次元との交流という主題に鮮明な表現を与え、スピード感あふれる文体に乗って80年代日本を疾走した異形の書物」。王仁三郎、空海、篤胤、シュタイナー等、異色異能の精神史を照射し、内部生命の学としての霊学の新展開を告げる。
 

この本の目次

1 ふたつの霊界モノガタリ(神話的創造力と魂の変容―出口王仁三郎と折口信夫をめぐって)
2 意識と声音(語呂合わせの修辞学―宗教的レトリックの一局面
音霊の愉楽―エロスの現場としての声音の力学
魂を飛ばす技法―シャーマニズムと音楽体験)
3 魔界の声音(妖怪―その神学と自然学と人間学と
幼児性の悪意と声の自然―ラヴクラフトの偏位)
4 霊学と民俗学の生成(霊学と霊術―近代におけるその発端と展開
大正維新と霊的シンクレティズム―神智学受容の一波紋)


定価:1,470円(税込)
整理番号:エ-2-5
刊行日: 1999/06/10
ページ数:512

この本の内容

安永9年(1780)に町人吉野屋為八が計画・刊行した京都の地誌。俳諧師秋里籬島による名所の由来記と、なによりも竹原春朝斎の俯瞰図を多用した挿絵をもって、この『都名所図会』は高い評判を呼び起こし、引き続き、再刻本や『拾遺都名所図会』までもが刊行された。こうして、以後つぎつぎと『江戸名所図会』に代表される「名所図会」ものの出版を誘発する、大きなきっかけを作ったのである。本文庫では、漢詩・漢文は原則として読み下すなど、最も読みやすい本文提供をめざした。第5巻は、『拾遺都名所図会』の巻之三「後玄武・右白虎」と巻之四「前朱雀」に、解説および詳細な索引を付す。
 

この本の目次

拾遺巻之三 後玄武・右白虎
拾遺巻之四 前朱雀
『都名所図会拾遺』自叙
『都名所図会拾遺』の後にしるす


定価:1,470円(税込)
整理番号:ハ-13-1
刊行日: 1999/05/10
ページ数:416

この本の内容

天使か怪物か―柔らかな喉と驚異の肺活量が生み出す「奇跡の声」で、音楽史に妖しい閃光を放って消えた去勢歌手たちの短かくも鮮烈な歴史。多くは南イタリアの寒村に生まれ、8〜10歳で危険な睾丸摘除手術を受け、厳しい修行ののち栄光の絶頂へと登りつめ、やがて孤独のうちにこの世に別れを告げた処女(?)たち。バロック黄金期の栄光と夕映えの耀いの中に影を浮かべて去っていった謎の歌手たちの姿を、西欧社会の運命を重ね合わせて描く感動と陶酔の華麗な歴史=物語。
 

この本の目次

1 去勢
2 カストラートの出自とその募集
3 カストラートの養成
4 イタリアにおける舞台
5 栄光にむかって
6 カストラートと教会
7 社会の中のカストラート
8 ヨーロッパの各地で
9 人生の夕暮れに
10 天使たちの黄昏


定価:1,365円(税込)
整理番号:エ-2-4
刊行日: 1999/05/10
ページ数:464

この本の内容

安永9年(1780)に町人吉野屋為八が計画・刊行した京都の地誌。俳諧師秋里籬島による名所の由来記と、なによりも竹原春朝斎の俯瞰図を多用した挿絵をもって、この『都名所図会』は高い評判を呼び起こし、引き続き、再刻本や『拾遺都名所図会』までもが刊行された。こうして、以後つぎつぎと『江戸名所図会』に代表される〈名所図会〉ものの出版を誘発する、大きなきっかけを作ったのである。本文庫では、漢詩・漢文は原則として読み下すなど、最も読みやすい本文提供をめざした。第4巻からは、『拾遺都名所図会』。おもに京都中心部を記述した巻之一「平安城」と東部を記述した巻之二「左青竜」を収録する。
 

この本の目次

拾遺巻之一 平安城
拾遺巻之二 左青竜


定価:1,365円(税込)
整理番号:ホ-5-4
刊行日: 1999/05/10
ページ数:384

この本の内容

悪は美になりうるか。強烈な自意識に基づくボードレールのダンディズムは、徹底した反社会的立場をとり、政治・宗教・思想・芸術・風俗・恋愛にいたるまで、その虚偽とタブーを打破する。ありったけの怒りをこめた仮借なき批判と復讎のアフォリズム『火箭』『赤裸の心』、そこにはしかし、苦しみ多き人間に対する愛に満ちたモラリストの顔も浮かび上がる。あわせて65通の書簡と略年譜を収録し、伝記的側面と人柄を照射する。
 

この本の目次

アフォリズム(愛に関する慰めの箴言抄
若い文学者たちへの忠告
火箭
赤裸の心)
書簡(抄)

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