定価:998円(税込)
整理番号:モ-4-1
刊行日: 1999/08/10
ページ数:272
「私」ならざる「自己」とは何か。何物をも創出しない創出とは、私やわれわれよりも古い約束とは、別なる時間の見方とは、亜=譬喩とは、中性的であることとは、神なしの神学とは何か。現象学的思考の最先端に立って問い続けるデリダが、『プシュケ』において到達した地点は、不思議にも道元の『正法眼蔵』の立つ地点とぴたりと重なった。750年の時空を超えた、希有にして必然の出会い。ひとたび唱和しはじめた両者のエクリチュールは、もはや語り止むことがない。デリダ自身が読むことを渇望した驚くべき論考。
1 「問い」と「答え」
2 「鏡」と「プシュケ」
3 「現存在」と「吾我」
4 「自己」と「他己」
5 「原=時間」と「親曾」
6 「否定」と「不道」
7 「神秘」と「直観」
8 「沈黙」と「説法」
9 「歴劫」と「場所」
10 「祈り」と「回向」
定価:1,575円(税込)
整理番号:モ-3-2
刊行日: 1999/07/08
ページ数:592
近代日本の宿命、西欧との交わりのなかで、その思想・文化の単なる知的理解ではなく、自己の内面から西欧を血肉化し、それに対応した日本認識を自らの命題とし、日々の生活を通して西欧という現実に食い入りながら思想経験にまで高めた森有正。この前人未踏の、きびしく逞しい、豊かな展望を内に含んだ精神的営為の真髄を全5巻に集大成。第2巻は、著者滞仏8年目の1958年から67年にかけての思索と研究の日々の記録、『城門のかたわらにて』『砂漠に向かって』の2作品と1959年から60年までの日記を収録。
城門のかたわらにて
砂漠に向かって
日記(1959年3月15日〜1960年11月20日)
定価:999円(税込)
整理番号:モ-1-1
刊行日: 1995/11/07
愛着のある、依存する対象を失うことは、いつでも悲しみの感情を引き起こす。最愛の人、かわいがっていた動物、毎日抱いて寝た縫いぐるみ、また、住み慣れた家や自分自身のイメージまで、ひとはさまざまなものを失いながらも、その悲しみを乗り越えて生き続けなければならない。「悲哀の仕事」(フロイト)を十分になしとげ、心豊かな大人に成長していくにはどうすればよいのだろうか。深い愛情をもって子どもたちに接してきた精神科医が、豊富な臨床例と卓抜な物語解釈をとおして語る「対象喪失」への処方箋。
第1部 対象喪失の心的世界(対象喪失とは何か
乳幼児期の対象喪失反応
度重なる対象喪失と絶望
喪失対象を探し求めて ほか)
第2部 対象喪失による病理現象(登校拒否と対象喪失
乱暴・いたずら・いじめと対象喪失
緘黙症と対象喪失
心身症やヒステリーと対象喪失 ほか)
例.「宮沢賢治」→「宮沢」
叢書ウニベルシタス、講談社学術文庫、中公文庫、岩波文庫、ちくま文庫、みすず書房、哲学、思想、人文科学、芸術、美術、算法少女、復刊、悲劇、古本、イーブックオフ、古本市場...