定価:1,575円(税込)
整理番号:ナ-6-1
刊行日: 1999/02/10
ページ数:544
人間の歴史は自然破壊の歴史でもあった。自然を征服することによって、われわれは文明を築いてきたのである。現在、環境破壊は全地球的となり、人間の文明自体を破壊するという逆説的な問題を提起するにいたった。このような状況下、著者ナッシュは、「自然には生存権があり、倫理的共同体に帰属できる。…倫理的な平等という概念を全体としての生態系へと拡大していく」という権利の拡大による、倫理の拡大の必要性を説く。本書は、「生態学思想」を基盤として、哲学・宗教・心理学などが環境倫理思想へと転換していく歴史的過程を冷徹に捉えた思想史的著作であり、自然を守り、未来を考えるための必読の書である。
プロローグ 倫理の拡大と急進的環境主義の展開
第1章 「自然権」から「自然の権利」へ
第2章 アメリカの環境主義とそのイデオロギー的起源
第3章 生態学が生物学的世界を拡大する
第4章 宗教の緑化
第5章 哲学の緑化
第6章 自然の解放
エピローグ 奴隷制度廃止論、環境主義、アメリカ自由主義の限界
定価:1,313円(税込)
整理番号:ナ-1-2
刊行日: 1997/03/10
「文章にも表情があり、姿があり、声があり、性格がある。どのような文章が、どのような人柄の作家の、どのような言語感覚にもとづく、どのような方法で綴られたかを知ることには尽きない興味がある」吉行淳之介、井伏鱒二、小林秀雄、武者小路実篤、大岡昇平…一流作家15名の名文誕生の経緯を周到な質問によって浮き彫りにし、語彙や表記の分析をとおして、文学表現の源にせまる。
1 「作家訪問」創作現場の肉声を聴く(詩からの脱出―吉行淳之介
遊―井伏鱒二
屈折―小島信夫 ほか)
2 「解説」作家の文体と言語意識―作家紹介・インタビュー概説・文章鑑賞(吉行淳之介
井伏鱒二
小島信夫 ほか)
定価:999円(税込)
整理番号:ナ-4-1
刊行日: 1996/06/10
英語を読むのがこんなに楽しいものなのか。そういう気分を一人でも多くの人に味わってもらいたい。必要なのは、高校までの英文法の知識と、文脈・前後関係にたいする感性だけだ。英語を日本語に置き換える、暗記力だけが頼りの単調な作業はもう卒業。知性と感性をフルに使って「英語のこころ」を読みこんでみよう。テクストは、ノエル・カワードの喜劇『私生活』。男女関係の機微と、ユーモラスな会話の妙のすみずみまで、手練の著者が懇切丁寧に説き明かす。笑っているうちに、英語の力がグングン伸びること請け合いの、文庫版書き下ろし『英文読解入門』。
第1部 英文読解をめぐる12章
第2章 ノエル・カワード『私生活』を読む
例.「宮沢賢治」→「宮沢」
叢書ウニベルシタス、講談社学術文庫、中公文庫、岩波文庫、ちくま文庫、みすず書房、哲学、思想、人文科学、芸術、美術、算法少女、復刊、悲劇、古本、イーブックオフ、古本市場...