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ちくま学芸文庫絶版目録
復刊が待たれる絶版・品切れ「ちくま学芸文庫」のリスト。ちくま学芸文庫解説目録を補完。
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定価:1,365円(税込)
整理番号:ニ-4-1
刊行日: 1998/03/10
ページ数:416

この本の内容

「愛は十二世紀の発明である」―たとえば、この逆説とも響く主張を、ヨーロッパ中世文学の華、トルバドゥール詩歌や『トリスタン物語』を題材に検証するとどうなるか。あくまで同時代に流布したテクストから出発し、時代の文脈を逸脱することなく、中世人たちの愛と死、そして夢の世界を情熱的な文章で綴る、文学・歴史エッセイ集。
 

この本の目次

中世の知識人―アベラールとその後裔たち
中世人と死
中世人と夢
中世人の法意識
中世の「近親相姦」伝承
愛、十二世紀の発明
司祭アンドレの『恋愛術』
モロワの森の恋人たち
ファブリオ、コント、ノヴェレ
ファブリオの世界
悪女伝『リシュー』
トルバドゥール芸術とアラビア文化
ある写本の話
海の星―Stella Maris

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定価:918円(税込)
整理番号:ニ-2-1
刊行日: 1995/08/07

この本の内容

「機械は本当に思考できるのか」―この難問に正面からとりくんだ壮大な思考の実験が、人工知能であった。最先端のコンピュータ技術と深い人文的教養を兼ね備えた気鋭の思想家が、レトリック、ファジイ理論、記号論、言語哲学、形式論理と意味論、記憶心理学、マニエリスム芸術、汎智学などの該博な知識を駆使して、この現代の思考実験を人間の太古からの「知」の様相に重ね合わせ、その可能性を探る知的冒険の書。
 

この本の目次

1 虚構のトポロジー
2 人工知能のレトリック
3 汎記憶空間
4 ソフトウェア・マニエリスム
5 人工知能芸術論


定価:1,785円(税込)
整理番号:ニ-1-16
刊行日: 1994/07/07
ページ数:688

この本の内容

ギムナジウムから大学へ、若き日の友人に滔々と吐露する学問への情熱。ヴァーグナーの音楽への一途な傾倒と、ある日突然の幻滅がもたらした決定的な離反。ルー・ファン・ザロメへの熱き思い、恋の告白、それにもかかわらず成就しなかった愛。そして、何をおいても、自著にたいする大きな自負と、世界の無理解への徹底的な対峙。1861年から1883年の23年間にわたるニーチェの肉声を、ここに集成する。


定価:1,418円(税込)
整理番号:ニ-1-15
刊行日: 1994/06/07
ページ数:576

この本の内容

本書は、晩年のニーチェの思想とその形成過程を知るための必読文献である。また、若き日のニーチェが「回想」ふうに書き残した文章を編集した『自伝集』を併載する。
 

この本の目次

この人を見よ
自伝集


定価:1,628円(税込)
整理番号:ニ-1-3
刊行日: 1994/04/07
ページ数:688

この本の内容

「この時代のギリシア人たちはどのように哲学的思索をなしたのか?あの時代の彼らにとって哲学とは何であったのか、われわれにとって哲学は何であり得るか、また一般に哲学はわれわれにとって何ほどかのものであり得るであろうか?」初期ギリシア哲学研究を足場にして、ニーチェが独自の思想を表白した理論的草晃「哲学者の書」をはじめ、『悲劇の誕生』と同時期に属する初期の諸遺稿を収める。
 

この本の目次

1 運命と歴史
2 意志の自由と運命
3 われわれの教養施設の将来について
4 ショーペンハウアー哲学とドイツ文化との関係
5 真理の情熱について
6 哲学者に関する著作のための準備草案
7 「苦境に立つ哲学」をめぐる考察のための諸思想
8 「われら文献学者」をめぐる考察のための諸思想および諸草案


定価:1,418円(税込)
整理番号:ニ-1-2
刊行日: 1993/11/04

この本の内容

ギリシア的明朗性の背後には古代ギリシア人の運命的ペシミズムが隠されているのではないのか。「アポロン的なるもの」と「ディオニュソス的なるもの」の二つの世界観の対立と統一の原理によって、ギリシア悲劇の起源と本質を問う不朽の名著『悲劇の誕生』。新進の古典文献学者時代のニーチェが、音楽家ヴァーグナーの楽劇に天才の理想とドイツ文化再生の希望を託し、若き日の情熱を傾けて世に送り出したモニュメンタルな処女作である。本書のほか、『悲劇の誕生』の思想圏に位置する「ギリシア人の悲劇時代における哲学」「ホメロスと古典文献学」など遺稿諸篇を収録する。
 

この本の目次

悲劇の誕生―あるいはギリシア的精神と悲観主義(或る自己批判の試み(一八八六年)
音楽の精神からの悲劇の誕生(一八七〇年‐一八七一年))
『悲劇の誕生』の思想圏から(ギリシアの楽劇(一八七〇年一月一八日に行なわれた講演)
講演「ソクラテスと悲劇」の断片(一八七〇年二月一日に行なわれたもの)
ディオニュソス的世界観(一八七〇年夏)
ギリシアの国家(一八七一年)
音楽と言葉について(一八七一年))
ホメロスの競争(一八七二年
初稿から(一八七一年))
ギリシア人の悲劇時代における哲学(序言(推定一八七四年)
後の序言(一八七九年末)
「本論」(一八七三年)
継続のための草案(一八七三年初頭)
草案覚え書き(一八七二年の夏から))
ホメロスと古典文献学


定価:1,470円(税込)
整理番号:ニ-1-4
刊行日: 1993/10/07
ページ数:608

この本の内容

反時代的とは何か。時代に背を向けているだけの冷淡な反対的態度ではなく、積極果敢な時代批判を通して未来を指向する精神。これがニーチェにおける最も美しい〈反時代的〉という意味である。ショーペンハウアーとヴァーグナーに反時代的人物の典型をみる若き日のニーチェの、厳しい自己追求のうちに展開される徹底的な近代文明批判の書。すべての青年たちに捧げられた青年の哲学。
 

この本の目次

第1篇 ダーヴィト・シュトラウス、告白者と著述家
第2篇 生に対する歴史の利害について
第3篇 教育者としてのショーペンハウアー
第4篇 バイロイトにおけるリヒアルト・ヴァーグナー


定価:1,470円(税込)
整理番号:ニ-1-7
刊行日: 1993/09/07
ページ数:576

この本の内容

〈私の父は三十六歳で死んだ。彼の生命が下り坂となったのとおなじ年に、私の生命もまた下り坂となった。私はまだ生きてはいたが、三歩前も見えなかった〉。激しい発作と苦痛に襲われた1879年、ニーチェはバーゼル大学の教授職を捨てて、生涯最も日の差さぬ暗欝な冬を影として過ごした。翌年、憂愁と沈痛に満ちた思索の森の深奥にも一条の曙光が射しこみ、ニーチェは再び自己の思想の視野を回復しはじめる。『曙光』は厭世的・批判的分析が大半を占めるが、午前の新しい光が注がれた最終章「第五書」の穏やかな肯定への意志に彩られた全体の調子は、やがて来たるべき正午の思索への予感と予兆を指し示している。

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