定価:1,680円(税込)
整理番号:シ-13-2
刊行日: 1999/02/10
ページ数:576
笑いと涙、誇りと失意の都、そして何にもまして世界に冠たる愛の都モンマルトル…。このパリの暗部ともいうべき町の生物学的・社会学的な呼吸をつぶさに追い、そこに生きるひとびとの織りなす人生模様を、豊富な資料と文学作品をもとにあぶり出す。世界一の盛り場の光と影を詩情あふれるタッチで描く畢生の大作。下巻では二十世紀幕明けから第二次世界大戦まで。
第3部 1900年から大戦前夜まで(『狂気の子どもたち』
祭りの明り(アンヴェール辻公園からクリシー広場まで) ほか)
第4部 大戦前と大戦中(戦争の接近と歓楽
戦争)
第5部 戦後(遊び人のお祭り騒ぎ
遊び人の仲間 ほか)
第6部 恐慌から戦争へ(遊び好きなひとびと
ミリュー ほか)
定価:1,680円(税込)
整理番号:シ-13-1
刊行日: 1999/02/10
ページ数:544
都市の要諦は歓楽街にあり―アナール派と一線を画しつつ社会史の革命をめざした鬼才シュヴァリエの代表作。夜の巷にひしめく娼婦、ひも、芸能人、無頼漢…脂粉と汚物の匂いただようパリのはらわたモンマルトルの盛衰を、バルザック、ゾラらの文学作品と豊富な資料によりいきいきと描き出す。ほのかな詩情と陶酔にあふれる大歴史絵巻。上巻では十九世紀、歓楽街の誕生からその成立まで。
シカゴから、ブレスト、ハンブルグ、スブーラその他を経て、モンマルトルへ
第1部 歓楽街モンマルトル誕生以前のパリの歓楽(十九世紀前半
第二帝政期
パリ・コミューン)
第2部 『モンマルトル、パリの歓楽街になる』(コミューン直後
事件
歓楽―1889〜1900)
定価:1,470円(税込)
整理番号:シ-10-3
刊行日: 1999/01/12
ページ数:528
「金・銀智恵の輪」「死刑の宣告」など、後世愛称をもって語り継がれた名品がいよいよ登場する。江戸時代後期、図式の世界は黄金時代の高潮が去って、あきらかな退潮のきざしが訪れていた。奇跡の完成を見た後の潜伏の時代、入魂の大作が乏しいなかで、しかし趣向の妙技は磨きを加え、職人芸とも言うべき繊細さが見事な盤面を形作っていく。小ぶりながらも洗練された絶妙手に、現代作品に通ずる味わいを見ることもできるだろう。本巻では十代将軍・家治「象棊攻格」以下8編を取りあげ、それに参考作品を付した。いずれ劣らぬ好事家の腕競べ、快哉必死の終局へと駒は進む。
象棊攻格(十代将軍・徳川家治)
将棋妙案(久留島喜内)
橘仙貼璧(久留島喜内)
将棋大綱(八代大橋宗桂)
将棋舞玉(八世名人・九代大橋宗桂)
将棋玉図(桑原君仲)
将棋極妙(桑原君仲)
象戯童翫集(和中氏)
参考作品(天野宗歩・作者不知)
定価:1,470円(税込)
整理番号:シ-10-1
刊行日: 1998/11/10
ページ数:512
『将棋図式集』全3巻では、図式(詰将棋)成長の軌跡を、草創期から近代作品にバトンタッチするまで、3期に分けてたどる。将棋文化の爛熟期であり、時代的には江戸初期に始まり幕末までを覆う。本巻では一世名人大橋宗桂の『将棋秘伝鈔』を筆頭に史上の黄金期に至る手前まで、時代を代表する8つの図式集から作品を精選し、併せて参考作品を付した。今日の目からすると概して大らかで厳密性に欠けるが、なかにはすでに近代作品の趣をもつものや曲詰めの萌芽もあって、急速な技能の進展を見ることができる。391手詰め作品など、図式に賭ける執念が生み出した芸術は、いまだその生命を失わない。
将棋秘伝鈔―将棋力草(初代大橋宗桂)
将棋経鈔(二代大橋宗古)
将棋衆妙(三代大橋宗桂)
将棋駒競(初代伊藤宗看)
将棋手鑑(五代大橋宗桂)
将棋勇略(二代伊藤宗印)
将棋精妙―不成百番(二代伊藤宗印)
将棋大矢数(无住僊逸)
参考作品
定価:897円(税込)
整理番号:シ-6-1
刊行日: 1996/04/08
中世末から18世紀アンシャン・レジーム期のフランス―手写本から活字本へのドラスティックな移行という「グーテンベルク革命」のなかで、大量のテクストはどのように統御されていったのか。『テクスト』と『モノ=書物』と『読書行為』の三極を結びあわせる新しい秩序創出の課程を、読者共同体の成立、テクスト指名の基本原理としての作者の誕生、さらには普遍的図書館への夢、という視点から記述する。「グーテンベルクの銀河系」終焉に臨む現代から、清新な「読書のプラチック論」をもって起源の物語に迫る、興味尽きない仕事。
第1章 読者共同体
第2章 作者の形象
第3章 壁のない図書館
定価:924円(税込)
整理番号:シ-5-1
刊行日: 1996/02/07
夫の転勤で地方都市に移り住んだ女性が、ふとしたきっかけで市民運動の大切さを知るのだが、いざ地方自治のしくみを勉強しようとなると分からないことだらけ。そこでとなりまちの大学の先生を講師に勉強会を始める―こんな設定で繰り広げられる「自治体学講義」全12章。なにかと複雑な自治体行政について一からてほどき、税金、学校教育、高齢者福祉、都市環境、ごみとリサイクル、学校給食、文化行政、都市計画、はては外国人問題まで、「私たちのまち」でともに暮らすための基本的テーマを分かりやすく解説する。市民参加の「身近な政府」を実現するためのA to Z。
1 憲法とふたごの地方自治
2 首長と議会
3 税金と予算
4 学校教育と教育委員会
5 高齢型社会の地域福祉
6 水と都市環境
7 ごみとリサイクルを考える
8 学校給食と食品行政
9 文化行政と文化化
10 平和と国際政策
11 内なる国際化への取り組み
12 土地の利用と自治
例.「宮沢賢治」→「宮沢」
叢書ウニベルシタス、講談社学術文庫、中公文庫、岩波文庫、ちくま文庫、みすず書房、哲学、思想、人文科学、芸術、美術、算法少女、復刊、悲劇、古本、イーブックオフ、古本市場...