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ちくま学芸文庫絶版目録
復刊が待たれる絶版・品切れ「ちくま学芸文庫」のリスト。ちくま学芸文庫解説目録を補完。
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定価:1,223円(税込)
整理番号:オ-12-1
刊行日: 1996/08/08

この本の内容

『史記』の主要部分をなす戦国から秦・漢初期―この時代は、以降2000年にわたり存続した「原中国」の枠組みが形成された時期でもある。国政を陰で操った戦国の大商人・呂不韋、游侠の徒から皇帝に成り上がった劉邦、中国古代史を『史記』に活写した司馬談・遷親子など、天子のもと統一が進められるなかで、激変する運命と、権力と才能の葛藤する政治の現場を、したたかに生き抜いた人々の群像から、『史記』の時代を読み解く好著。
 

この本の目次

1 商人と法吏―秦帝国の二人の宰相
2 武人と謀臣―漢帝国の建設者群像
3 皇帝と官僚―劉氏三代
4 父と子―二人の太史令

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定価:999円(税込)
整理番号:オ-11-1
刊行日: 1996/07/10

この本の内容

イングランド北部の炭鉱町ウィガン。1936年、オーウェルがこの労働者の町を訪れたとき、不景気と失業がひろがっていた。炭鉱夫たちと生活をともにしながらオーウェルは、彼らの顔貌を独特な身体感覚のもと丹念に書きとめていく。ここは、中産階級下層の彼の階級意識が決定的に試される場所となった。たとえば、「労働者階級には悪臭がする」。社会主義への支持を表明しながら、越えられない階級間の「ガラスの間仕切り」。彼はこの違和感を、あえて率直に表明する。声高に語られるドグマではなく、人間らしい生活、すでに中産階級からは失われてしまった生活様式への愛が、未来を考えるひとつの指標として提示される。20世紀ルポルタージュの嚆矢。
 

この本の目次

ブルッカー夫妻の下宿屋
炭鉱の奥深く
炭鉱夫の生活実態
住宅状況
失業の本質
失業者の生活実態
工業地帯―北部対南部
階級の対立
階級意識の実態
階級意識―本質と矛盾
社会主義の問題点
私の提案


定価:882円(税込)
整理番号:オ-9-1
刊行日: 1995/05/08

この本の内容

何を、いかに書いたらいいのか。読み、書き、考えるとはどのようなことなのか。ことばを選ぶ、構成を考える、文章を練るといった肝心なことに、なぜ意識的になれないのか―長年の、大学生や社会人のための文章講座の経験から得られた何万もの豊富な文例から問題点を抽出、原稿用紙の使い方から始まる具体的でしかもわかりやすい説明で、潜在している表現力を開花させる。気品と節度をもった文章が書けるようになる、文章マニュアルの決定版。
 

この本の目次

1 文章の基本
2 文章の三本の柱
3 原稿用紙の書き方
4 原稿を書くための留意点
5 文章の形態
6 文章表現の要点
7 文章作成の実例


定価:999円(税込)
整理番号:オ-8-1
刊行日: 1994
ページ数:304

この本の内容

江戸期のデカダンスを濃く曳きながら、文明開化による破壊と建設をおこなおうとしていた近代日本。詩人であり、思想家でもある北村透谷は、その知的混沌の不幸を背負いつつ新たな文学の可能性を追求した。近代精神の深い亀裂にみまわれたその作品『楚因之詩』『蓬莱曲』を中心に、評論・随筆、晩年の叙情詩まで、一人の天才の栄光と悲惨、壮大な思考実験の軌跡をたどる。
 

この本の目次

第1章 アンビションと初期漢詩
第2章 回心
第3章 『楚因之詩』
第4章 バイロンの翳
第5章 『蓬莱曲』(一)
第6章 『蓬莱曲』(二)
第7章 恋愛と風流―批評文(一)
第8章 自然と社会―批評文(二)
第9章 最後の抒情詩


定価:918円(税込)
整理番号:オ-5-1
刊行日: 1994/04/07

この本の内容

不思議な眩惑があふれる『月に吠える』は日本の近代詩を震撼させた。初期の短歌や詩、『純情小曲集』から『月に吠える』『青猫』、そして晩年の虚無と漂泊の悲傷にみちた『氷島』まで、明治から昭和十年代を生きた詩人・萩原朔太郎の精神と詩作の歩みを現代詩の第一人者が繊細にたどる好著。
 

この本の目次

1 「夜汽車」まで
2 愛憐詩篇の行方
3 「浄罪詩篇」前後
4 大正初年の「光明讃仰」と朔太郎
5 『月に吠える』の秀作群と思想
6 『青猫』世界を徘徊するもの
7 「青猫以後」の詩と思想
8 『氷島』と晩年の思想
年譜


定価:1,835円(税込)
整理番号:オ-4-1
刊行日: 1994/03/07
ページ数:592

この本の内容

皇帝、知識人、遊侠、軽薄少年たちが跳梁跋扈する劇場都市。宮廷と地下迷路を密通して上演されるさまざまな祝祭劇。―牧歌的生活を謳歌した竜山文化から都市成立以後の殷周文化への変遷をダイナミックに描いた古代中国の都市文明論。社会学、歴史民族学、考古学、深層心理学の成果を駆使し、建築・庭園・芸術・舞踊・祭祀などの表徴から都市を精緻に解読する画期的論考。
 

この本の目次

都市がなぜ問題になるか
都市の出現とその自覚
大同コンプレックスと小康コンプレックス
知識人の登場と退場
宇宙の鏡
権力の結晶
遊戯の半都市
日常生活の文法
文法からの逸脱
漢代バロックの生活
遊侠と倡優
アルカディア複合とユートウピア複合
続いて現われる都市どもへの展望


定価:1,050円(税込)
整理番号:オ-2-2
刊行日: 1993/10/07

この本の内容

一見社交的で明るいが、自分が傷つくことを恐れて人との深い結びつきが持てない、現代日本人。その場その場にふさわしい人物を演じて自分の異質さを表に出さない「同調的引き込もり」をキーワードに、「シゾイド(=分裂)人間」という現代人像を鮮やかに提示し、その精神分析を通じて母子関係における「心」の成り立ちを探る。
 

この本の目次

プロローグ 心への出発点
1 母子関係の起源―エロス的コミュニケーションの世界
2 心の中の母親像―内的対象の形成
3 幻想と錯覚―主観と客観の交錯する世界
4 三者関係の世界―父と母と子どもの抗争
5 母性愛神話の崩壊―阿闍世コンプレックスとは何か
6 おとなに潜む子どもの心―過去を行為する
7 シゾイド人間―新しいタイプの人間たち
8 日本人のシゾイド人間化―日本的マゾヒズムとの関係
エピローグ 精神分析の目的


定価:1,427円(税込)
整理番号:オ-3-1
刊行日: 1992/09/07
ページ数:544

この本の内容

「冬の時代」を告げる凩が吹きすさぶ。大逆事件が迫る。―日露戦争後の明治41年、東京赤坂の陸軍歩兵第一連隊から兵卒37名が脱営した事件を軸に、軍国化の足を速めた大日本帝国と、苦難の時を迎える社会主義運動の姿を、史伝体と物語体の巧みな併用によって今日によみがえらせる歴史長編。1985年、第12回大仏次郎賞受賞作。

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