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ちくま学芸文庫絶版目録
復刊が待たれる絶版・品切れ「ちくま学芸文庫」のリスト。ちくま学芸文庫解説目録を補完。
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ちくま学芸文庫
定価:1,365円(税込)
整理番号:タ-5-2
刊行日: 1998/06/10
ページ数:432

この本の内容

江戸時代を生きた人びとは、病気をどのように見つめ、それとどのようにつき合ってきたのだろうか。彼らはいかなるむごさとやさしさのなかにあったのだろうか。この時代、もっとも恵まれていた将軍の子女でさえ、大半が乳幼児期に死亡し、ひとたび疫病が猛威をふるえば大量の死者を算し埋葬さえおぼつかなくなったが、その痛苦と畏怖の彼方にはいのちの痛みをわかち合う「文化」があった。過去の痛みを追体験し、現代において病むことの意味を問い直す力作。
 

この本の目次

お松の場合
馬琴の場合
庶民の証言
外国人の証言
飢餓と疫病
異常気象とインフルエンザ
痘瘡
梅毒
結核
コレラ
食生活と病気
寄生虫病と風土病
女と子どもの病気
精神病
鉱山病
医療環境
平均寿命―どれだけ生きられたか

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ちくま学芸文庫
定価:1,155円(税込)
整理番号:タ-14-1
刊行日: 1998/05/08 
ページ数:400

漢字への愛と憎しみが、中国の言語ユートピアンたちを普遍語作りへと駆り立てた。文字と言葉を巡る百家争鳴、奇奇怪怪の標本箱。

定価:966円(税込)
整理番号:タ-13-1
刊行日: 1997/02/10

この本の内容

死をむかえる前、いのちの流れの切り替わる時というのがある。61歳に至り、昏迷のなかからその時を自覚した著者が、「からだ」と「ことば」を通して紡ぎ出してきた自らの軌跡をたどる。「他者」とのかかわりの歴史のなかから掬い上げる、「ことば」が孕んできたさまざまな思いや感情、「からだ」を解き放って、はじめて見いだした深い悲しみと愛…。独自の演劇活動と社会の歩みをふりかえる。
 

この本の目次

プロローグ 六十一歳の越え方
1 はじめに「からだ」ありき(からだの海にざわめき立つ波
落穂捨て 一九四五 ほか)
2 レッスンへ(からだ、風のごとく
こえによって「よむ」ということ ほか)
3 他者への歩み(皐月の花はむらさきのいろ
援助するということ ほか)
エピローグ 断章―「愛」そして「他者」


定価:897円(税込)
整理番号:タ-12-1
刊行日: 1996/07/10

この本の内容

力強く簡潔な文体と精彩あふれる描写で知られるタキトゥスの二つの小品を収める。『ゲルマニア』は、当時ローマ帝国に北方から脅威を与えていたゲルマニアの諸部族に関する民族誌。風土、習俗、制度などについての概説と各部族の記述からなる。野性に満ちて強力なゲルマニア人と、文明化し過ぎ頽廃・衰亡への道を歩むローマ人を対比し、警告を発する。『アグリコラ』はタキトゥスの岳父を描いた伝記。暴君のもとでの貴族の生き方を示すとともに、ブリタンニア(古代イギリス)の地理や民族を詳しく記す。
 

この本の目次

ゲルマニア(第1部 ゲルマニアの風土、民族、習慣、制度について 第2部 ゲルマニアの諸部族について)
アゴリコラ〔ほか〕


定価:999円(税込)
整理番号:タ-11-1
刊行日: 1996/04/08

この本の内容

キリスト教伝来から弾圧、禁教をへて、明治期に禁制が解けるまで、わが国キリシタンの長い受難の歴史に刻印されたさまざまな伝説。それぞれの土地・風土に育まれたそれらの内容は、奇端・奇蹟譚、殉教譚をはじめ、事蹟の伝説から魔術・妖術譚まで幅広く、キリスト教の土着化と変容の姿をとどめている。各地から蒐集した伝説を時代順に配列し、時代背景、関連事項などを詳述した注を付す。歴史と物語をつなぐ接点に誘う労作。
 

この本の目次

1 許教時代―天文十八年(一五四九年)〜慶長十八年(一六一三年)
2 弾圧時代―慶長十八年(一六一三年)〜寛永十八年(一六四一年)
3 禁教時代―寛永十九年(一六四二年)〜明治六年(一八七三年)
“昭和のキリシタン伝説”


定価:1,121円(税込)
整理番号:タ-1-4
刊行日: 1995/08/07

この本の内容

欧米に追いつこうと急拵えした近代日本。いまだ重くのしかかる“家”。その歪みの中で個人はその位置をどう見出せばいいのか―この明治以来の大問題を日本人以上に鋭く、根源的に突きつけられたのは、「在日」朝鮮人、とりわけその二世、三世たちである。日本の戦後的な生の様式の中で、彼らの存在がはらんでいる現在的な意味を、李恢成、金石範、金鶴泳らの作品から摘出し、新たな可能性の地平へと解きひらく。
 

この本の目次

「在日」という根拠―李恢成、金石範、金鶴泳
苦しみの由来
沈みゆくものの光景
「在日」ということ
三つの名前について
「在日」文学にみる「民族」の今―『流域へ』と「ほんとうの夏」
主観としての普通、客観としての在日―姜信子『ごく普通の在日韓国人』〔ほか〕


定価:816円(税込)
整理番号:タ-8-1
刊行日: 1993/09/07
ページ数:224

この本の内容

天然の水鏡、銅鏡、そしてガラスの鏡―。すべてを容れる鏡は、古今東西の人間の心にどのような光と迷宮とをもたらしてきたか。ギリシア、中国、日本では…。仏教では…。レヴィ・ストロース、ボルヘス、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ルイス・キャロス、李白、釈迢空は…。鏡面の多彩なきめらきを写しとりながら、テオーリア(観照)はつづく。
 

この本の目次

第1部 鏡のテオーリア(歩む鏡
向きあった鏡
見ることは見られること
まなざし
見ることは驚くこと ほか)
第2部 鏡をめぐる断章(眼の月
アルキメデスの凹面鏡
バックミラー考
灼きつく影
世界の鏡 ほか)


定価:998円(税込)
整理番号:タ-1-2
刊行日: 1993/06/07
ページ数:336

この本の内容

現象学こそがわれわれがとりうるもっともラディカルな哲学態度であり、そして、その可能性をさらに推し進めることのなかにこそ、現代思想の混迷を突破する道がある。著者の哲学的デビューの書であり、その原点をいまもくっきりと指し示す本書は、読者に哲学することの意義と歓びを感じさせずにはおかない。
 

この本の目次

意味とエロス―欲望論の現象学
世界認識のパラドックス
〈差延〉と〈根源〉
実存の根底
超越としての〈外部〉
読みびと知らずのバルト
反=形而上学の源流


定価:998円(税込)
整理番号:タ-7-1
刊行日: 1993/04/07
ページ数:288

この本の内容

流入する外国人労働者、海外へ出るビジネスマン。国際化の進展とともにあらわになった「外国人に理解できない独特の日本語」という日本人の自国語への閉ざされた意識を批判し、ことば本来の力を解放する方法を提示する。国際化のなかの日本語を国家との関係で考える現代日本語イデオロギー批判。文庫収録にあたっては、新たにソ連邦の崩壊と民族語のゆくえについて論じた二編を増補した。
 

この本の目次

「宗主国家語」をこえて―日本語の「国際化」をめぐるイデオロギー状況
かわいい日本語に旅をさせよ
国際化時代の日本語
英語の呪縛
ことばと権力
新しい「文化方言」の試み―読本『にんげん』を読む
西洋人はシナ語をどう見てきたか―アウグスト・シュライヒャーのばあい
「蘭」からたちのぼる政治の香り
ソ連邦の崩壊と民族語のゆくえ
愛のカタカナ
今、エスペラントが問いかけるもの
左翼小児病とはどんな病気か?
ことばの本いくつか


定価:866円(税込)
整理番号:タ-5-1
刊行日: 1993/03/05

この本の内容

神沢杜口(随筆家、86歳で没)、杉田玄白(医学者、85歳で没)、上田秋成(文学者、75歳で没)、小林一茶(俳人、65歳で没)、良寛(禅僧、74歳で没)、滝沢みち(馬琴の息子の嫁、53歳で没)。現代と時代状況がよく似ている江戸後期を生きた六人は、どのように病を体験し、老いを考えたか。彼らの残した文学作品や手紙・日記などからその死生観を克明にたどるとともに、日本人独自の哀歓と心の痛みをさぐる。

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