定価:1,470円(税込)
整理番号:マ-10-2
刊行日: 1997/09/10
代官山集合住宅、幕張メッセ…60年代から90年代のめまぐるしく移り変わる都市に向かって建物という形で発信し続けてきた建築家・槇文彦。「つくる」ことの豊かな思考によって書かれ洞察された建築とアーバンデザインの論考の数々。内なる異郷としての都市、集合体、コミュニティと建築、パブリック空間の創造…多くの里程標をたどりながら一貫して「都市と建築」の生態的・文化的意味を問い続け、現代の都市のなかにたたずむ建築の美しさを追求しつづけた35年にわたる軌跡、待望の文庫化。
4 アーバン・デザイン―空間の語彙と文法
5 造形と意匠
6 建築家と作品
終章 スケッチ・イメージ・未完の形象
定価:1,365円(税込)
整理番号:マ-10-1
刊行日: 1997/09/10
戦後いち早く渡米し受けたモダニズムの洗礼、グラハム美術財団基金を受けて旅した世界の町々…出生の地・東京への思いを抱きつつ、建築家・槇文彦は比較文明論的な視線のもと建築をそして都市を洞察し続けてきた。「奥」や「すきま」、プライヴェイトなパブリック空間の再発見など、空間のなかに時間と人のたたずまいをよみがえらせる卓抜な都市論。建築の世界に棲み、つくり、そして書きつづけた35年間の著作集、待望の文庫化。
序章 都市とともに
1 モダニズムの光と影
2 私の都市―獲得する心象風景
3 江戸・東京―都市の時間・都市の空間
定価:1,208円(税込)
整理番号:マ-9-1
刊行日: 1997/07/10
戊辰の戦いに敗れた長岡藩に、その窮状をみかねた支藩三根山藩から百俵の米が届いた。河井継之助亡きあと文武総督となった小林虎三郎は、その米を金に換え国漢学校を建てることで、「敗戦国」の復興を企てる。「みんなが食えないというから、おれは学校を立てようと思うのだ。」幕末には、佐久間象山門下で吉田松陰(寅次郎)とともに「両虎」と謳われ、長岡藩にあっては河井継之助のライバルとして戊辰戦争非戦論を展開、維新後もその「遠望するまなざし」「万古の心」でナショナルなものを思考し続けた小林虎三郎の生涯を、歴史の闇のなかから救出する力作評伝。
第1章 小林虎三郎の時代
第2章 常在戦場という精神
第3章 河井継之助と小林虎三郎
第4章 象山と松陰を繋ぐもの
第5章 精神のリレー
第6章 幕末のパトリオット
第7章 戦わない論理
第8章 遠望するまなざし
第9章 小林一族の戊辰戦争
第10章 敗戦国の復興
第11章 後から来るものへ
第12章 終焉
第13章 ながい影
定価:1,173円(税込)
整理番号:マ-7-2
刊行日: 1995/02/07
ページ数:288
幕末から現在にいたるまでの暮らしの変貌の中で、私たちは多くのものを得たかわりに少しずつ何ものかを失い続け、そして現在、ともすると記憶できる風景と、風景を記憶する能力のいずれをも少しずつ失いかけている。そしてさらに重要なことは、この少しずつ失っていったものが何であるのかをすっかり忘れてしまっている点である。忘れさられてしまった暮しの断面を人物を軸にたどる「忘却と想起」の精神史。
第1章 怒る人―土足の文明開花
第2章 見せしめの人々―長屋と煉瓦街
第3章 逃げる人―聴竹居と文化住宅
第4章 戦く人々―スラム対アパートメント
第5章 諦める人たち―闇市から2DKへ
終章 亡霊たち―空屋と高層団地
定価:1,575円(税込)
整理番号:マ-8-1
刊行日: 1994/09/07
「大衆国家の成立とその問題性」「大衆天皇制論」「〈市民〉的人間型の現代的可能性」「シビル・ミニマムの提起」「市民参加と法学的思考」「国家イメージの転換を」「都市型社会と防衛論争」「組織・制御としての政治」など、大衆社会ついで都市型社会の成熟する中にあって、戦後日本の課題を見定める12の自選論集。自己解題を付す。
1 1956―大衆国家の成立とその問題性
2 1959―大衆天皇制論
3 1960―社会科学の今日的状況
4 1963―池田内閣とニュー・ライト
5 1966―〈市民〉的人間型の現代的可能性
6 1970―シビル・ミニマムの提記(1980)
7 1973―市民参加と法学的思考
8 1977―国会イメージの転換を〔ほか〕
定価:1,050円(税込)
整理番号:マ-7-1
刊行日: 1994/07/07
ページ数:288
探偵小説作家・江戸川乱歩登場。彼がその作品の大半を発表した1920年代は、東京の都市文化が成熟し、華開いた年代であった。大都市への予兆をはらんで刻々と変わる街の中で、人々はそれまで経験しなかった感覚を穫得していった。乱歩の視線を方法に、変貌してゆく東京を解読する。
1章 感覚の分化と変質(探偵の目
目と舌と鼻、そして指)
2章 大衆社会の快楽と窮乏(高等遊民の恐怖
貧乏書生の快楽)
3章 性の解放、抑圧の性(姦通
スワッピング)
4章 追跡する私、逃走する私(追跡する写真
逃走の実験)
5章 路地から大道へ(もう一つの実験室
大道芸人たち)
6章 老人と少年―30年代から60年代へ(埋葬
少年誘拐)
定価:1,325円(税込)
整理番号:マ-5-1
刊行日: 1994/06/07
憲法第九条と日米安保のはざまで、自衛隊は世界第三位の軍事費を有するに至った。けれども、警察予備隊から保安隊を経て自衛隊の拡大強化への過程は、国民的合意に支えられたものではなく、既成事実とその追認の積み重ねの上になされてきた。創設以来の40年に及ぶ再軍備の過程を、資料と証言によって検証する。
1 草創(「日本再軍備」命令
警察予備隊発足
旧軍人登場
憲法の空文化
海軍は断絶せず
防衛大学校開校 ほか)
2 発展(国防の基本方針
防衛産業の始動
新安保体制下の自衛隊
中曽根防衛庁長官
基地の町・佐世保2)
3 何処へ?(ハト派は勝ったのか?
「ソ連の脅威」と「ガイドライン」
「栗栖発言」の波紋
シーレーン防衛―点から線へ、線から面へ
遅れてきた軍事大国
基地の町・佐世保3)
4 冷戦のあとに(「戦力」とは何か?
自衛隊違憲訴訟
徴兵制
グラマン・ロッキード戦争
兵器の上限
三無事件 ほか)
例.「宮沢賢治」→「宮沢」
叢書ウニベルシタス、講談社学術文庫、中公文庫、岩波文庫、ちくま文庫、みすず書房、哲学、思想、人文科学、芸術、美術、算法少女、復刊、悲劇、古本、イーブックオフ、古本市場...