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ちくま学芸文庫絶版目録
復刊が待たれる絶版・品切れ「ちくま学芸文庫」のリスト。ちくま学芸文庫解説目録を補完。
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定価:836円(税込)
整理番号:タ-3-1
刊行日: 1992/12/07

この本の内容

なぜイギリス中産階級は探偵小説好きなのか。なぜイギリスは世界最大の幽霊大国なのか。どうして酒場をパブ(公)というのか。食事はほんとうにまずいのか―。奥行き深く層の厚いイギリスの文化と生活、一筋縄では行かぬイギリス人の行動と思考のエッセンスを、階級性と地域性に留意しつつ、広い学識と練達の文章で綴る長編エッセイ。
 

この本の目次

1 ハロゲイトのアガサ
2 消えゆく幽霊の国
3 二つの大聖堂のある町
4 「片想い」の音楽国
5 ドーヴァの舌びらめ
6 イギリス的「公」の世界
7 ロンドン西ひがし
8 「イギリス病」の人間学断片
 

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定価:1,121円(税込)
整理番号:タ-4-1
刊行日: 1992/12/07
ページ数:380

この本の内容

呪文や語呂合わせ、吃音、言い間違いなどに潜む創造性。「無意味」によって言語秩序の顛覆をたくらみ、新しい言葉の宇宙を表現した近代の詩人たち、ルイス・キャロル、エドワード・リア、モルゲンシュテルン、ハンス・アルプらの魅力溢れる生涯と作品を紹介する。ナンセンス詩のアンソロジーを併録。
 

この本の目次

1 鏡の中の言葉
2 詭弁・謎・アディナタ
3 迷宮言語と言語遊戯
4 グロッソラリー・狂人詩・共感覚
5 鼻をにくむ男―エドワード・リアの場合
6 ポエジア・アルファベティカ―あるいは失語症の鸚鵡について
7 奇妙な動物誌
8 どもりの少女誘拐者―ルイス・キャロルの場合
9 キャロル再訪―遊戯の規則
10 人間のなかの子供のために―Ch・モルゲンシュテルンの場合
11 文法の戦争
12 冗談、諷刺、反語、ならびにより深い意味―Ch・D・グラッペの場合
13 賽を投げる男―ハンス・アルプの場合
14 数と時間構造
15 言葉の瞞し絵―パロディについて
ナンセンス詩アンソロジー


定価:1,121円(税込)
整理番号:ヤ-2-1
刊行日: 1992/11/06

この本の内容

日本人の文化と歴史の深層を掘りおこした民俗学の巨人柳田国男が第1線の知性たちと語りあった興趣豊かな対談集。マレビトをめぐる折口信夫との著名な対談「日本人の神と霊魂の観念そのほか」など、戦中戦後にかけて発表された9編を収める。柳田国男の人と思想を理解するうえで恰好の入門書であるだけでなく、米や脳死問題など今後の日本文化論を展望する視座として欠かせない貴重な資料である。
 

この本の目次

文学と土俗の問題(青野季吉・佐藤信衛)
民俗座談(谷川徹三・秋田雨雀・風巻景次郎・橋浦泰雄)
民間伝承について(浅野晃・橋浦泰雄)
文学・学問・政治(中野重治)
婚姻と家の問題(川島武宜)
日本歴史閑談(家永三郎)
日本人の神と霊魂の観念そのほか(折口信夫)
民俗学から民族学へ(折口信夫)
日本人の道徳意識(桑原武夫)


定価:1,835円(税込)
整理番号:ハ-3-1
刊行日: 1992/11/06

この本の内容

カエサルに敗れてみずから死を選んだカトーから、己れの意志に殉じた三島まで―。古事記・平家・近松・芥川・太宰などの文学テキストを引きつつ自死の歴史を跡づけ、透徹した論理と雄渾にして優美な文体で、意志的に選びとられた死を通じて現れてくる日本精神の光輝と陰影とをあざやかに描き出した画期的な日本文化論。
 

この本の目次

第1章 カトーの〈ハラキリ〉
第2章 自殺の統計学
第3章 自殺社会学の歩み
第4章 兆候としての自殺
第5章 歴史の曙
第6章 暴力の失効
第7章 武芸そして死の作法
第8章 捨身
第9章 残酷の劇
第10章 愛と死
第11章 自己犠牲の伝統
第12章 奈落の底まで
第13章 ニヒリズム群像
第14章 三島的行為


定価:1,050円(税込)
整理番号:イ-2-1
刊行日: 1992/10/07
ページ数:288

この本の内容

A・スティーグリッツからJ・P・ウィトキンまで、近代都市の発生から終末のビジョンまでを精緻に記述し、写真が織りなす二十世紀の感受性、人間の概念の変容を浮かびあがらせるとともに時代感情の壁を辿るモノクロームの文化史。
 

この本の目次

1 都市と時間の象徴―変わりゆく時空認識
2 機械神の幻影―“光の死”とその後の展開
3 ザデインされるイコン―機能する写真の新しい均衡
4 揺れ動く記録―「主観」と「現実」への眼差し
5 他者のフィギュア―人間と環境のはざまに
6 メディアと死の位相―終末の様々なヴィジョン


定価:1,427円(税込)
整理番号:オ-3-1
刊行日: 1992/09/07
ページ数:544

この本の内容

「冬の時代」を告げる凩が吹きすさぶ。大逆事件が迫る。―日露戦争後の明治41年、東京赤坂の陸軍歩兵第一連隊から兵卒37名が脱営した事件を軸に、軍国化の足を速めた大日本帝国と、苦難の時を迎える社会主義運動の姿を、史伝体と物語体の巧みな併用によって今日によみがえらせる歴史長編。1985年、第12回大仏次郎賞受賞作。


定価:959円(税込)
整理番号:ヘ-2-1
刊行日: 1992/09/07

現代ほど犯罪が、われわれにとって重大な意味をもちはじめた時代はない。犯罪は日常領域と非日常領域の屈折した回路を巡って出現し、逃走する。この犯罪のメカニズムがもはや機能しなくなった世界ではいったい何が起きるのか。犯罪のことばのパラドキシカルな諸考察を通して、二・二六事件から連合赤軍事件にいたるまで、衝撃的な事件の闇の内部構造を鋭敏な生活感覚で照らしだす別役版犯罪原論。
 

この本の目次

1 犯罪―その処方箋
2 犯罪―そのデザイン
3 犯罪―そのイロニー
4 犯罪―そのたましい


定価:795円(税込)
整理番号:ハ-2-1
刊行日: 1992/08/06

「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへばしのぶることのよわりもぞする」の歌に代表されるように、式子内親王の作品には、鬱と激情の交錯する、特異な審美性にあふれた作品が多い。その個性的な詠嘆の底には、どのような憂鬱の生涯がひろがり、いかなる激情にあやなされた思慕があったのか。―歌と生涯を辿りつつ、沈鬱と激情の歌人、式子内親王の内面に鋭く迫る。

第1部 式子内親王とその周辺(四宮の第三女式子の出生
斎院ト定前後
み垣の花―斎院式子の青春の夢と失意
前小斎院御百首のころ―平氏全盛のかげの哀傷
治承四年雲間の月―以仁叛乱と式子の周辺
贄野の池―以仁敗死とその生存説の中で
建久五年百首のころ―後白河時代の終焉と式子の落飾
軒端の梅よ我れを忘るな―病苦の中の正治百首)
第2部 式子内親王の歌について(宇治の大君に通う式子の心情
式子は多量の霞を求めねばならなかった
梅のおもかげ
花を見送る非力者の哀しみ―作歌態度としての〈詠め〉の姿勢
式子を支配した三つの夏と時鳥
落葉しぐれと霜の金星
巷説「定家葛」の存在理由
忍ぶる恋の歌
式子と定家、ならびに宜秋門院丹後
梁塵秘抄は作用したか)

定価:1,155円(税込)
整理番号:ア-1-1
刊行日: 1992/06/24
浅田 彰 アサダ アキラ
 
〈交通〉の神ヘルメスの名のもとに、音楽や絵画をめぐりながら、〈意味〉と〈情念〉の罠をくぐり抜け、〈外〉へと軽やかに〈逃走〉する、20世紀末の思考の実験。

リトゥルネッロ―〈ソン・メタリック〉の消息
戦争―ヘルメスの遊戯としての
シューマンを弾くバルト
最後のピアニスト―マウリツィオ・ポリーニを聴く
偉大なるもぐらの思い出―グレン・グールドを聴く
無声で呟かれる〈死〉―マラルメ/ブーレーズ/デリダを〈聴く〉
キノコの音楽―ジョン・ケージを聴く
少女になった少年になった少女の話
デルヴォー―あらゆる終りのあと永遠の黄昏の中にたたずむ
フェルメール 光の充溢
F・Bの肖像のための未完のエキス


定価:754円(税込)
整理番号:ヨ-1-1
刊行日: 1992/06/24

『源氏物語』をひとつの小説作品として自由に読みとくと、その世界はどのように立ち現れてくるのか。作品をつらぬく無意識としての〈自然〉、霊異に対する人々の心のありよう、また歴史物語『大鏡』や『栄花物語』とのトポロジカルな同型性に着目し、作品の構造と深層を浮き彫りにする創見と洞察にみちた画期的論考。
 
第1部 母型論
第2部 異和論
第3部 厭離論
第4部 環界論
附録 わが『源氏』 

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