定価:1,121円(税込)
整理番号:イ-7-1
刊行日: 1994/04/07
ページ数:336
十七世紀の中葉からほぼ五十年にわたってイギリスを騒乱にまきこんだピューリタン革命・名誉革命は、海を隔てた遠いアジアの島国である日本の思想家の眼と心にどのように映ったのだろうか。福沢諭吉、木下尚江、内村鑑三、竹越与三郎ら明治の先人たちの著作と思想をたどりつつ、議会政治の展開を基礎づける「穏健な」革命観、スなわちマコーレーを代表とする「ホイッグ」史観の受容を照射する。
極東から極西への関心―明治維新までのイギリス像
「万事の改革すでに成りたる」国―開国・自由民権期のイギリス革命観
「田舎紳士」の主張―徳富蘇峰の出発点
最初のクロムウェル伝―竹越与三郎の歴史叙述
「クロムウェルの木下」―木下尚江における革命の幻影
「チェルシーの哲人」―カーライルへの傾倒
義戦から非戦へ―内村鑑三とピューリタン
定価:866円(税込)
整理番号:ク-2-1
刊行日: 1994/04/07
青年と青年期は、現行のシステムに対して秩序維持的に機能するだけでなく、システムそのものの廃棄に向かうこともある。1970年代は「やさしさ」が、そのような対抗価値として共有された時代だった。青年現象としての「やさしさ」の両義性を、アンデンティティやモラトリアムなどの概念を補助線として読み解き、「ミリタントなやさしさ」に高度産業社会からの自立を託した政治のフォークロア。
1 未成の存在証明
2 青年の虚無
3 青年のなかの老い
4 青年が歩く
5 〈場〉と〈ふるさと〉への回流
6 モラトリアムのなかの青年
7 やさしさのゆくえ
8 青年の「保守化」9 共に生きる力のために
定価:1,628円(税込)
整理番号:ニ-1-3
刊行日: 1994/04/07
ページ数:688
「この時代のギリシア人たちはどのように哲学的思索をなしたのか?あの時代の彼らにとって哲学とは何であったのか、われわれにとって哲学は何であり得るか、また一般に哲学はわれわれにとって何ほどかのものであり得るであろうか?」初期ギリシア哲学研究を足場にして、ニーチェが独自の思想を表白した理論的草晃「哲学者の書」をはじめ、『悲劇の誕生』と同時期に属する初期の諸遺稿を収める。
1 運命と歴史
2 意志の自由と運命
3 われわれの教養施設の将来について
4 ショーペンハウアー哲学とドイツ文化との関係
5 真理の情熱について
6 哲学者に関する著作のための準備草案
7 「苦境に立つ哲学」をめぐる考察のための諸思想
8 「われら文献学者」をめぐる考察のための諸思想および諸草案
例.「宮沢賢治」→「宮沢」
叢書ウニベルシタス、講談社学術文庫、中公文庫、岩波文庫、ちくま文庫、みすず書房、哲学、思想、人文科学、芸術、美術、算法少女、復刊、悲劇、古本、イーブックオフ、古本市場...