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ちくま学芸文庫絶版目録
復刊が待たれる絶版・品切れ「ちくま学芸文庫」のリスト。ちくま学芸文庫解説目録を補完。
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定価:1,155円(税込)
整理番号:ハ-1-4
刊行日: 1996/01/10
ページ数:304

この本の内容

「ゴダールに熱い興奮を禁じえない一つの魂が同時にマキノ雅弘にも涙してしまうという現実、それは何も理性と情念の不本意な隔離を嘆くべき問題ではなく、まさに映像の記号学的論理の、意味されるものを越えた普遍性を証拠だてるものでしかない。」無限大の闇の向こう、銀幕の上ではおぼろげに輝いている「映画」を、論理と批評の場に引きずり出してみよう。鮮やかな手つきで「映画」を諸要素に分け、その「記号」や「しぐさ」を、「現代の物語」として解読してみる。反‐美学的で反‐教育的、ときにはエロチックに映画と戯れる偏愛的映画論。
 

この本の目次

映画・この不在なるものの輝き(批評と崩壊意識
視線劇の基本構造
沈黙する透明なフィルム)
映像の理論から理論の映像へ(理論の場としてのフィルム断片
フィルム体験、そして不可能性の映像
触れることと離れてあるもの
決闘の欺瞞
世界の停滞から壁の映像へ)
自動車の神話学(現代の物語を読む?
自動車映画の史的貧困
停止装置の説話体系
不可視の結節点としての記号
非の譚としての現代=映画論)
映画、荒唐無稽の反記号(フィルム体験とその環境
ヒチコック、または曲線の勝利
現在に酷似する映画的言説の頽廃―山口昌男批判
愚鈍なるものの残酷―いま一つの『カッコー』論)
映画と落ちること(縦の世界=垂直の運動
映画的装置のシニシズム
縦の誘惑
ヒチコック的世界
落ちずにいること)

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定価:1,529円(税込)
整理番号:ハ-1-3
刊行日: 1995/06/07

この本の内容

ナポレオン3世の第二帝政崩壊期から、普仏戦争、パリ・コミューンへと、フランスの近代は激動期を迎える。このような時代を前に「凡庸な芸術家」マクシム・デュ・カンは、どんな“凡庸”な振舞いをみせるのか。近代の確立期から成熟期にかけて活躍したひとりの芸術家の生涯をたどりながら、凡庸なるものの本質を鋭く摘出する。
 

この本の目次

素朴な政治主義者
回想記作者の悲劇
犠牲者の言説
魔女とテロル
性と権力
いま一つの『狂気の歴史』
密告者の誕生
母と革命
臆病な話者は何を恐れるか
四輪馬車と鉄鎖〔ほか〕


定価:1,529円(税込)
整理番号:ハ-1-2
刊行日: 1995/06/07

この本の内容

「フロベールの才能を欠いた友人」としてのみ、かろうじてその名を文学史の上にとどめるマクシム・デュ・カン。彼の“凡庸”な生涯と作品をたどりながら、1848年のパリ2月革命から19世紀末にいたる、近代が確立期から成熟期へと向かい、時代そのものが人に凡庸たれと要請する大衆の時代が出現するまでの過程を鮮やかに描き出す、豊饒なる文化の詩学。
 

この本の目次

蕩児の成熟
蕩児は予言する
特権者の代弁
開かれた詩人の誠実
韻文の蒸気機関車
凡庸さの発明
旅行者の誕生
芸術家は捏造される
仮装と失望
写真家は文芸雑誌を刊行する〔ほか〕


定価:1,121円(税込)
整理番号:ハ-7-1
刊行日: 1995/03/07

この本の内容

いま、学校は教育の場所ではなくなっている。そのための環境が根底から破壊されてしまったからだ。教育を通じて、日本は確実に亡びに向かっている。その原因はいったいどこにあるのだろうか。ふりかえれば、戦後の教育改革は計三度行われている。第一の改革は、まさに「革命」と呼ぶに値するが、第二・第三の改革は、その初心に対する裏切りだった。この裏切りが、その後の教育の荒廃を準備した。戦後教育改革の変質を助長し続けた、文部省をはじめとする教育行政の責任をつぶさに追及しつつ、教育のよみがえりを担う主体の形成を説いた、林竹二の遺言。
 

この本の目次

戦後の教育改革は第二の開国であった
いま、学校に教育はあるのか、またありうるのか―内申書裁判をめぐって
私がいわゆる大学紛争のなかで見たもの
戦後教育の初心とは何であったか
裏切られた革命
いわゆる再改革の行きついたところ
責任をもつものは責任をとらねばならない


定価:816円(税込)
整理番号:ハ-5-1
刊行日: 1994/07/07

この本の内容

古来、多くの人びとに親しまれてきたギリシア神話の神々―ヘルメス、デメテル、ヘラ、アテナ、アプロディテ、アルテミス、アポロン、ディオニュソス、ゼウス、とりわけ海神ポセイドンを中心として主だった神々の系譜と実像を、歴史、文芸、美術、考古学の観点からあとづけつつ神話の本質に迫る。
 

この本の目次

1章 ヘルメス
2章 ポセイドン
3章 山の母
4章 デメテルとコレ―大地の母と大地の乙女
5章 「贈物の与え手」としての処女神たち―ヘラ、アテナ、アプロディテ
6章 アルテミス
7章 アポロン
8章 ディオニュソス
9章 ゼウス


定価:1,835円(税込)
整理番号:ハ-3-1
刊行日: 1992/11/06

この本の内容

カエサルに敗れてみずから死を選んだカトーから、己れの意志に殉じた三島まで―。古事記・平家・近松・芥川・太宰などの文学テキストを引きつつ自死の歴史を跡づけ、透徹した論理と雄渾にして優美な文体で、意志的に選びとられた死を通じて現れてくる日本精神の光輝と陰影とをあざやかに描き出した画期的な日本文化論。
 

この本の目次

第1章 カトーの〈ハラキリ〉
第2章 自殺の統計学
第3章 自殺社会学の歩み
第4章 兆候としての自殺
第5章 歴史の曙
第6章 暴力の失効
第7章 武芸そして死の作法
第8章 捨身
第9章 残酷の劇
第10章 愛と死
第11章 自己犠牲の伝統
第12章 奈落の底まで
第13章 ニヒリズム群像
第14章 三島的行為


定価:795円(税込)
整理番号:ハ-2-1
刊行日: 1992/08/06

「玉の緒よ絶えなば絶えねながらへばしのぶることのよわりもぞする」の歌に代表されるように、式子内親王の作品には、鬱と激情の交錯する、特異な審美性にあふれた作品が多い。その個性的な詠嘆の底には、どのような憂鬱の生涯がひろがり、いかなる激情にあやなされた思慕があったのか。―歌と生涯を辿りつつ、沈鬱と激情の歌人、式子内親王の内面に鋭く迫る。

第1部 式子内親王とその周辺(四宮の第三女式子の出生
斎院ト定前後
み垣の花―斎院式子の青春の夢と失意
前小斎院御百首のころ―平氏全盛のかげの哀傷
治承四年雲間の月―以仁叛乱と式子の周辺
贄野の池―以仁敗死とその生存説の中で
建久五年百首のころ―後白河時代の終焉と式子の落飾
軒端の梅よ我れを忘るな―病苦の中の正治百首)
第2部 式子内親王の歌について(宇治の大君に通う式子の心情
式子は多量の霞を求めねばならなかった
梅のおもかげ
花を見送る非力者の哀しみ―作歌態度としての〈詠め〉の姿勢
式子を支配した三つの夏と時鳥
落葉しぐれと霜の金星
巷説「定家葛」の存在理由
忍ぶる恋の歌
式子と定家、ならびに宜秋門院丹後
梁塵秘抄は作用したか)
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