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ちくま学芸文庫絶版目録
復刊が待たれる絶版・品切れ「ちくま学芸文庫」のリスト。ちくま学芸文庫解説目録を補完。
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定価:1,470円(税込)
整理番号:ニ-1-7
刊行日: 1993/09/07
ページ数:576

この本の内容

〈私の父は三十六歳で死んだ。彼の生命が下り坂となったのとおなじ年に、私の生命もまた下り坂となった。私はまだ生きてはいたが、三歩前も見えなかった〉。激しい発作と苦痛に襲われた1879年、ニーチェはバーゼル大学の教授職を捨てて、生涯最も日の差さぬ暗欝な冬を影として過ごした。翌年、憂愁と沈痛に満ちた思索の森の深奥にも一条の曙光が射しこみ、ニーチェは再び自己の思想の視野を回復しはじめる。『曙光』は厭世的・批判的分析が大半を占めるが、午前の新しい光が注がれた最終章「第五書」の穏やかな肯定への意志に彩られた全体の調子は、やがて来たるべき正午の思索への予感と予兆を指し示している。

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定価:1,155円(税込)
整理番号:ワ-2-1
刊行日: 1993/08/05
ページ数:336

この本の内容

古典劇としての歌舞伎には、伝統的でかつ不変の一つの美学があるように思われがちである。しかし、歌舞伎は時代とともに変化し、それぞれの時代の一瞬を生きたものであって、確固不抜の美学などどこにもない。「いま」に生きる歌舞伎美学、私たちの内なる歌舞伎を求め、様式美の氾濫するこの不思議な世界を、キーワードを手に渉猟する、見巧者をめざす人のための歌舞伎入門。
 

この本の目次

舞台と人生
1 身体
2 劇場感覚の体系
3 戯曲


定価:1,890円(税込)
整理番号:ウ-3-2
刊行日: 1993/08/05
ページ数:656

この本の内容

19世紀のイギリス人博物学者ウォーレスは、「種の起原という問題を解くため」、マレー諸島へ旅立つ。8年におよぶこの探検旅行の観察と見聞をもとに、C・ダーウィンとは別に、動物地理学にもとづく進化論を構想し、ロンドンの科学界に大波乱を引き起こした。驚くべき大きさのモルッカの甲虫、樹冠で舞い踊る極楽鳥、文明と未開の批判的考察、地元の伝統船での危険な航海など、驚きと尊敬と知性に満ちた視線で語られるマレー諸島の人間と自然の記録と、科学に捧げた崇高な精神が導かれた動物学的および地理学的な考察による近代科学の記念碑的傑作。下巻では、上巻につづくモルッカ諸島、パプア島群の記録と、詳細な訳注と解題、索引、参考文献などの資料を併載。
 

この本の目次

モルッカ諸島
パプア島群


定価:1,680円(税込)
整理番号:ウ-3-1
刊行日: 1993/08/05
ページ数:576

この本の内容

その名前をいまも〈ウォーレス線〉に残す19世紀のイギリス人博物学者ウォーレスは、「種の起原という問題を解くため」、マレー諸島へ旅立つ。8年におよぶこの探検旅行のなかで彼は、C・ダーウィンとは別に動物地理学にもとづく進化論を構想し、ロンドンの科学界に大波乱を引き起こした。ボルネオの森でオランウータン狩り、セレベスの蝶の群れ飛ぶ渓谷など、驚きと尊敬と知性に満ちた視線で語られるマレー諸島の記録と、科学に捧げた崇高な精神が導かれた動物学的および地理学的な考察による近代科学の記念碑的傑作。上巻では、インド・マレー島群、チモール島群、モルッカ諸島の記録と、詳細な訳注、および探検の旅程やゴクラクチョウ分類体系の変遷などの資料を併載。
 

この本の目次

インド・マレー島群
チモール島群
セレベス島群
モルッカ諸島


定価:1,173円(税込)
整理番号:マ-4-1
刊行日: 1993/08/05

この本の内容

混迷をつづける現代にあって、21世紀の「成熟社会の時代」を迎えるためには「戦後」を乗り越える道筋が明らかにされなければならない。15年戦争・敗戦・占領・復興・高度経済成長・石油危機・経済大国など、戦後日本の政治と経済の事実を、つねに世界史に関連づけながら、170枚の統計図表と40点の歴史資料を駆使しつつ丹念に、正確に把握する。
 

この本の目次

1 敗戦から占領へ
2 日本経済の再建
3 サンフランシスコ体制
4 国際社会への復帰
5 高度経済成長の時代
6 経済大国・日本
7 二一世紀に向けて


定価:866円(税込)
整理番号:イ-6-1
刊行日: 1993/07/07
ページ数:288

この本の内容

崩壊に瀕するアフリカの生態系。しかしこれは明日の地球全体の姿だ。度重なる飢餓と自然破壊の悪循環を断ち切るには、どうすればよいのか?私たちがアフリカ危機から学ぶものは想像以上に大きい。80年代の砂漠化する現地から問いかける衝撃のリポート。90年代の現状報告を増補。
 

この本の目次

第1章 砂漠の村の戦い
第2章 緑のサハラ
第3章 干ばつ襲来
第4章 天災か人災か
第5章 消える森林
第6章 荒廃する大地
第7章 爆発する人口
第8章 裏目に出た集団移住
第9章 農業の再建
第10章 どこへいくアフリカ
第11章 緑に託す未来
文庫版補遺 その後のアフリカ


定価:1,365円(税込)
整理番号:カ-4-1
刊行日: 1993/07/07
ページ数:432

この本の内容

連合赤軍事件からポル・ポト派による大虐殺にいたるまで、かつてないグロテスクな相貌を見せた〈近代〉の病理―、テロリズム。ドストエフスキー、カミュ、サルトル、埴谷雄高、高橋和巳らの思索の上に立ち、テロルという観念的暴力を喚起し続ける〈観念的なるもの〉の発生現場に遡行して、その発生史的必然性を解続する、壮大かつラディカルな観念批判論。
 

この本の目次

1 自己観念
2 共同観念
3 集合観念
4 党派観念


定価:1,050円(税込)
整理番号:ミ-2-1
刊行日: 1993/07/07

この本の内容

創造的なエネルギーが爆発した江戸時代、民衆の力は既成の宗教を軽々と離脱し、時代を反映する小さな神々を生み出す。お地蔵様、お稲荷さん、七福神、お札参り、エエジャナイカ、霊験…。うわさ話がいつしか熱狂的な信仰の対象となったこれらの神は〈はやり神〉と呼ばれる。民俗史料やいまも残る流行神を渉猟し、さまざまな事例から江戸から今日にいたる時代性と民俗の相関を考察する。流行神信仰の背後にある民衆の心理や宗教意識、日本人の精神構造の基底を丹念に掘り起した力作。
 

この本の目次

1 流行神の諸相
2 流行神の系譜
3 流行神仏の性格
4 流行神の思想
5 流行神の構造


定価:1,680円(税込)
整理番号:ツ-2-1
刊行日: 1993/06/07
ページ数:672

この本の内容

ナマコ―、この奇妙に魅力的な生物の視座から、アジアと日本の歴史を眺めてみると何が見えてくるのか。東北アジア・中国・東南アジアを覆う広大な歴史の舞台で、ナマコがヒト族と関わっていくさまを悠然たる文章で描き出しながら、大文明の下で抑えられ続ける辺境―、とりわけ海の民の重要性を問いかけ、植民地主義万能の思い込みに修正を迫る歴史ルポタージュ大作。90年度新潮学芸賞受賞作。
 

この本の目次

第1部 太平洋の島々
第2部 アボリジニーの浜辺
第3部 〈東インド諸島〉の人びと
第4部 漢人の北から
シリーズ:ちくま学芸文庫
定価:1,680円(税込)
整理番号:ツ-2-1
刊行日: 1993/06/07
ページ数:672
 


定価:897円(税込)
整理番号:ツ-1-1
刊行日: 1993/06/07

この本の内容

日本からアメリカへ、さらに水俣・不知火海へ―。自身の学問の途上で出会った柳田国男。その著作を克明にたどりつつ著者が開眼した「柳田国男論」を、国際的視点に立ち、近代化論および社会変動論を骨格として論じる。科学技術と環境、差別など、われわれを取り巻く現代の諸問題とのかかわりにおいて、柳田学を積極的に評価し、発展させたユニークで刺激的な力作。
 

この本の目次

われらのうちなる原始人―柳田国男を軸にして近代化論を考え直す
国際比較における個別性と普遍性―柳田国男とマリオン・リーヴィ:索引について―『柳田国男集(別巻第5)』
常民と世相史―社会変動論としての『明治大正史世相篇』
社会変動のパラダイム―柳田国男の仕事を軸として
おくれてきたものの科学技術革命への寄与―日本と中国の場合
柳田国男研究の国際化
差別と非暴力抵抗の原型―『遠野物語』、『柳坊主考』、『先祖の話』など
漂泊と定住と―柳田国男のみた自然と社会のむすび目

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