定価:979円(税込)
整理番号:サ-4-1
刊行日: 1993/03/05
貨幣論なき貨幣経済が支配し、自由論なき自由主義、個人論なき個人主義が標傍される現代社会。そのなかで、さまざまな〈技術〉と〈遊び〉の〈演技する知識〉だけが饗宴をくりひろげているのが、ポストモダンの知の風景である。本書は、その饗宴の向こう側へ旅立つべく、知識論と社会論の交差する地点に、現代社会の〈隠された思考〉を浮かびあがらせんとする力作論考である。サントリー学芸賞受賞。
序章 〈演技する知識〉と〈解釈する知識〉
第1章 大衆社会の記号論―セミオクラシーとセミオシス
第2章 ルードゥスとしての経済―公正観念について
第3章 貨幣のメタフィジックス―貨幣経済の神話
第4章 計画のコスモロジー
第5章 自由のデマーケーション
第6章 〈方法〉への懐疑
定価:1,325円(税込)
整理番号:ヤ-3-1
刊行日: 1993/03/05
アルレッキーノが、ヘルメスが、クリシュナが天空を飛び交い、地上を跳ね回る―。狂言における太郎冠者のイメージとアルレッキーノに象徴される西欧のファルスの伝統を媒介し、あるべき知の具現者としての道化を描き出すべく、知的情熱に裏打ちされた博引旁証が交錯する。創造的混沌の世界への回帰を訴え、70年代以降の知的状況の出現を高らかに告げた山口道化学の記念碑的著作。
第1章 アルレッキーノの周辺
第2章 アルレッキーノとヘルメス
第3章 アフリカ文化と道化
第4章 黒き英雄神クリシュナ
第5章 アメリカ・インディアンと道化の伝統
定価:1,009円(税込)
整理番号:サ-3-1
刊行日: 1993/02/05
絶対に何もしない「ものくさ」男が、都に上ると俄然、比類のない「まめ」男に急変した。御伽草子『物くさ太郎』における「ものくさ」の本質を徹底的に追究、主人公の意識と行動原理を探り当て、乱世の人間像を活写した「怠惰と抵抗」。同型の「のさ者」として甦る狂言『武悪』等々の太郎冠者たち。清新な意味論的方法によって解読された画期的な室町文学研究10篇を収録。
怠惰と抵抗―物くさ太郎
成りあがり―一寸法師と物くさ太郎
無知と愚鈍―物くさ太郎のゆくえ
弱者の運命―御伽草子と狂言
勝利の歌―狂言の主従
嘲笑の呪文―狂言の山伏
有世の面影―狂言の陰陽師
喜劇への道―狂言の「をかし」
転落の序章―天正狂言本「こけ松」のばあい
下剋上の文学―民話のクッチャネたち
定価:1,682円(税込)
整理番号:イ-4-1
刊行日: 1993/02/05
ページ数:624
歴史と記憶のはざまに横たわるヴェトナム戦争。この戦争の経験はいったい何だったのか。どのような文化を生んだのか。1960年代のアメリカとヴェトナムの状況から現在の戦争評価まで、政治・軍事・文学・写真・建築などさまざまなジャンルに及びながら、ヴェトナム戦争のもたらした文化の変容を深く克明に描き出す画期的な「戦争の文化史」。
戦争は9時から5時まで
アメリカン・グラフィティーズ
天使たちの丘のむこう
アメリカン・ウェイ・オヴ・ウォー
ヴェトナム・ミステリー・ツアー
ハーツ・アンド・マインズの喪失
心のなかの死んだ場所
鳥の眼に映る戦争
記念碑
想像力
闇のような緑
定価:1,050円(税込)
整理番号:ク-1-1
刊行日: 1993/02/05
いま、日本のサラリーマン、OLたちが担わねばならなぬ〈しんどさ〉の根底にあるものは何か?〈日本的経営〉を支える日本労働者像の特徴とは?それは彼らのどのような体験からつくられたのか?ダイナミックな史的アプローチと内在的な現状分析によって、ふつうの労働者のあり方と考え方の特質を浮彫りにし、企業社会からの自立の道を示す力篇。
「ふつう」のための「猛烈」―現代サラリーマン考
日本の労働者像を求めて
日本の労働者の「離陸」
組織労働者の戦後
QC活動の明暗
職場社会の戦後史―鉄鋼業の労務管理と労働組合
女性労働者の戦後
ある銀行労働者の20年
定価:897円(税込)
整理番号:サ-2-1
刊行日: 1993/02/05
5月革命、文革、ウッドストック、東京オリンピック、大学闘争、ポール・ニザン、丸山真男、高橋和巳、大島渚、吉本隆明、『帰ってきたヨッパライ』…。政治・思想・芸術・風俗などすべてにわたって、あらゆるものが変貌し、あたらしく始まった60年代を、19世紀から世界を支配してきた「近代性」に1つの終わりを告げた革命の時代、現在の〈生〉の出発点ととらえ、その実態にメスを入れることで過去・現在・未来を照射する、気鋭の社会学者による60年代論。
60年代革命について
青春の伝説―ポール・ニザンと『アデン・アラビア』
清潔な儀式―東京オリンピック
日本SFの誕生―批判的科学の構想力
「魔球」のゆくえ―野球のイデオロギー批判のために
丸山真男と『日本の思想』―決断と「古層」
〈逃亡者〉の肖像―テレビのなかの〈アメリカ〉
高橋和巳と『わが解体』―メランコリーのかなたへ
ヨッパライはどこへ行った―フォーク・クルセダーズの軌跡
大島渚との遭遇―論難と挑発の果てに
〈幻想〉としての吉本隆明―『共同幻想論』再読
『「甘え」の構造』の構造―日本人論を解体する
「編集後記」の研究―黒子たちの60年代
アメリカの子どもたち―対抗文化のひとつの起源
詩は、街中にあり―美しき5月のパリ
造反には道理がある―「理念」の崩壊について
土居健郎氏との論争について―土居氏への反論
60年代を読む―『肉体の時代』『ウッドストック』
定価:979円(税込)
整理番号:マ-2-1
刊行日: 1993/01/07
日本人の心の原像とは何か?われわれの祖先たちはいかなる意識をもってこの火山列島に生き、またそれはどのようにわれわれの心に刻みこまれているのだろうか?原始の日本人の呪術的想像力、そして古代的社会機構によるその変容のプロセスに、徹底した実証、渾身の学問的想像力で迫る、日本古代文学研究史上の記念碑的作品。
黎明―原始的想像力の日本的構造
幻視―原始的想像力のゆくえ
火山列島の思想―日本的固有神の性格
廃王伝説―日本的権力の一源流
王と子―古代専制の重み
鄙に放たれた貴族
心の極北―尋ねびと皇子・童子のこと
日知りの裔の物語―『源氏物語』の発端の構造
フダラク渡りの人々
偽悪の伝統
飢えたる戦士―現実と文学的把握
例.「宮沢賢治」→「宮沢」
叢書ウニベルシタス、講談社学術文庫、中公文庫、岩波文庫、ちくま文庫、みすず書房、哲学、思想、人文科学、芸術、美術、算法少女、復刊、悲劇、古本、イーブックオフ、古本市場...

